古銭の買取サービスを提供する業者の中には、一部の古銭を受け取りたくないという事業者も存在します。
その理由は、彼らが取引を望まない特定の古銭があるからです。

実は、古銭の中にはアルミニウムや錫で作られたものが含まれていることがあります。
これらの古銭は、実際の古銭と同じ材料で作られたレプリカが多数存在し、そのために古銭取引でアルミニウムや錫で作られた古銭を受け取りたくないのです。

では、なぜ和同開珎などの古銭は買取業者が受け取りをためらわないのでしょうか？
これは和同開珎が銅でできているため、複製を作成する際には本物と同じ劣化を模倣しなければならず、時間がかかる上に偽造品を作る側にはリスクが伴います。
そのため、和同開珎の古銭を買取する業者は実物を見た際に劣化の程度を評価し、長い年月をかけて銅が劣化したと判断して取引を行います。

一方で、アルミニウムや錫は劣化を模倣することが可能で化学的な変化を利用して本物のように見せることができます。
一部の業者はこれらの材料でできた古銭の真贋を判断することが難しいため、取引を行わないのです。